ドラフティング

先週の木曜日に1199が入院して1週間がたちました。クラッチに不具合が見つかり、その場で預かり修理は約1週間ほどと聞いた以外ディーラーから何も連絡はありません。何度か問い合わせましたが、担当者が休みという事でハッキリした返事が頂けません。

これも含めてDucatiなんだと理解するようにしています。

しかし本音を言わせてもらえば、連絡や見通しくらいは日本クオリティであってほしい。そう思うのです。と言うわけで、土曜日のお出かけはNC700Cで行くことになりました。まぁツーリングではなく、ただの用事に出かけるだけですから、1199に比べたらNC700Cの方が便利が良いとも言えます。しかし折角ガレージからオートバイを出して出かけるなら自分のオートバイが良かったなぁと思うわけです。

さて、予断が長くなりました。

1199に乗っているといろいろな発見があるものです。発見をするたびに「ブログのネタにしよう!」と思うのですが、いざPCに向かうと「発見はなんだったっけ?」と忘れてしまうんです。普段だとアイフォーンにメモしておくなどするのですが、オートバイに乗っているときに気づいた事に関しては、オートバイを降りた時点でついつい失念してしまいがちです。

でも、先日「はっと」思い出したので、1000キロ点検のためディーラーに向かう途中で気づいた事をネタにしてみたいと思います。

1199には、自動で平均燃費を計算し表示してくれる機能があります。僕の運転ですと大体1リットル当たり15.5kmほどの走行距離です。そして平均燃費と合わせて、瞬間燃費なんていうのも表示してくれます。これが面白いんです。

オートバイの走らせ方や使うギアで燃費が良くなったり悪くなったりするんです。

オートバイに限らず、車や自転車が進むのに支障となる抵抗は様々です。たとえば、走行抵抗やエンジンやチェーンなどの摩擦抵抗そして空気抵抗(ドラッグ)などです。これらの抵抗の中で物体が進むために一番大きな障害(抵抗)となっているのが空気抵抗(ドラッグ)です。

F1やモータースポーツを見ている方は”スリップストリーム(スリップ)”などの言葉で聞くことが多いかもしれませんが、競うライバルの後方に居ることで空気抵抗が低減し、最高速度が伸びる現象をいいます。スリップストリームはほかにドラフティングとも言いますが、僕個人の見解ではどちらかと言うとドラフティングは「空気抵抗をを抑えて楽をする(もしくは得をする)」と言うようなニュワンスに感じます。

このドラフティング。自転車競技の中では生命線で、ドラフティングをどのように上手く使うか?が勝者を決めると言って過言ではありません。なかなか日常生活でこのドラフティングを体験する機会はありませんし、車やオートバイも常にフルパワーのアクセル全開で走っているわけではありませんから、アクセルを開けて加速しているのか?それともドラフティング効果で速度が増しているのか?を判断することは難しいものです。

しかしこのドラフティング、先にも書いた通り自転車競技では当たり前のように使い、ものすごく体感として感じることができます。速度が時速20kmほどから体感することができ、25kmになると明らかに違いが分かります。

しかし、これってなかなか実感として伝えにくいし伝わらない。わざわざ体験するために自転車に乗るのも大変な事。簡単に時速20kmと言いますが、普段自転車に乗っていない方がママチャリを時速20kmで進ませ続けるのは難易度が高いですし、下り坂では自分の力を使いませんから体感しづらくなります。

そんなときに1199の瞬間燃費と言う機能を見つけて「これだ!」と思いました。

高速道路を4速で走り、時速80km巡航速度で走った場合の平均燃費を見ていました。道路の勾配によって変化してしまいますので見た目ですが比較的平坦かつ見通しの良いところで試します。すると瞬間燃費は17~18kmほど。「高速道路の方が燃費がいいなぁ~」と思っているところへ、右側からトラックが追い抜いて行きました。チャンスです!そのトラックが僕を追い抜いた後、左に車線を変えた所からそのままトラックを追尾してみることにしました。

速度は少し上がって時速100kmほど。速度は上がりましたが、ドラッグは減っているハズです。車間距離に注意しながらメーターに表示される数値を確認しました。すると瞬間燃費は最大で1リットル当たり26kmに跳ね上がりました。まさにこれがドラフティングの効果!もちろん1199のパワーをもってしてドラフティングによる空気抵抗の低減を体感することはできませんが、こうやって数値で確認することができるって面白いと感じます。

という事は、レースでこの機能を使った場合「この選手(この車両)はドラッグが少ない」とかスリップストリームの利き具合も数値化できるわけです。実際はレース中に確認することは難しいでしょうからロガーなどで記録できなければ検証は難しそうですが・・・。

これをうまく利用すればフォームやカウリングの違いによるドラッグの変化も検証できます。と、とっても長々と書いてきましたが、1199に乗ってもっとも面白い!と感じたのがこの瞬間燃費と言う機能だったというお話でした。

ドラフティング」への4件のフィードバック

  1. うちの車は歴代の殆どが瞬間燃費、残燃料での航続予想距離、平均燃費等が表示されましたよ。どれも現在の年齢(車齢?)で言えば15歳前後の車達ですw。 俗に言う燃費の表示ですが車によってリッター当たり何キロ走ったかという表示と、100km走るのに何リットル消費するかっていう表示の二種類がありました。自分はリッター当たり○○kmの方が良かったなぁ

    • >白川さん
      ほほーそうなんですね。僕が乗ってきた車は燃費を計算してくれる事すらありませんでした。
      ナビもつけたことありませんしね・・・。僕の選ぶ基準はいつも走りの性能重視です!

      • 僕の車選びの基準は車の訴えかけてくる「妖艶さ」と「運転の楽しさ」ですねw
        ゆっくり運転しても楽しい車もありました!
        国産でそれらを感じる車はほぼ皆無w

      • >白川さん
        確かに。
        と言っても、日本車をいろいろ言えるほど乗ってませんし比べられるほど外車にも乗ってません・・・(笑)。
        オートバイならちょっとは分かりますので、車も同じなんだなぁと言う印象です。

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