デスモセディチRR レビュー

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なんと、私の憧れのオートバイであるデスモセディチRRに試乗させて頂く機会を得た。それも40分たっぷりと。まだ慣らしを終えていないというレアな車両だから8000rpm以下での走行だったが、一般公道では十分すぎるくらい速い。

まず仕様から。エグゾーストはスタンダードからGPマフラーにモデファイされている。そのため車体重量は日本仕様から-10kg、欧州仕様からは-5kgほどの軽量化になっていて、パワーは200馬力を超える。欧州仕様の車両乾燥重量が171kgなのでおおよそ166kgだろうか。燃料が15Lでオイルが4Lとクーラントが1.5Lほどだろうから187kg。パニガーレとほぼ同じか若干軽い。車体を押した感じで体感する軽さはパニガーレよりも若干軽く感じる。

まずマシンにまたがりサイドスタンドを収納してキーをオンにする。スピードメーターに「Desmosedici Racing Evo」と表示されフルパワー仕様だということが確認できた。メーターは白黒の液晶だが、特に気になることはない。むしろレーサー仕様の表示はエンジン回転数を確認するという点についてパニガーレよりもわかりやすい。

ハンドルに手を伸ばすと、その垂れ角が公道仕様では無い。まさにそのままレーサー仕様だ。セルスイッチを押してエンジンを始動させる。と、すぐさまエンジンが始動した。良い意味でDucatiらしくない。僕が知っている2気筒マシンだとこうはいかない。アイドリングはドドドドドと言うDucatiらしさを感じる音だが、アクセルを軽く回すと「ウォンー」と一気に回転数が跳ね上がる。すごいレスポンス。

アクセルを軽く煽ってクラッチをつなぐとスーっとスムーズにマシンが進んでいく。これも4気筒ならではか?2気筒のように「ドッドッドッドッ」と言う鼓動のような振動はほぼ無い。ゆっくりと進みオートバイの感触を確かめながら徐々にスピードを上げていく。排気音は乗車位置からでは実際の音よりも大人しく聞こえる。GPマフラーの排気口が上下に分かれているからだろう。その分エンジンからのメカノイズが大きめに聞こえた。

ギアを1速に入れクラッチをつないで走り出し両足をステップに乗せると若干ステップが低く足に余裕があるかな?といった感じ。ハンドルはパニガーレよりも低いがシート高も同じくらい低くく、全体的な視界がパニガーレよりも低い。

なんとなく「こんな感じのバイクに乗ったことがあるなぁ」と記憶をたどってみたら、昔レースをしていた頃に乗らせてもらったRS250に近い。足回りのカッチリ感もレーサーそのもの。一般道では少しばかり硬い。

エンジンのフィーリングは、とても独特。これまで試乗したDucatiとは全くちがうし、これまでに経験した4気筒のスーパースポーツともちがう。トルク感は1200ccの排気量を持つパニガーレの方が勝るが、アクセルを開けた時の軽い加速感と乾いた突き抜けるような排気音はデスモセディチでしか味わえないだろう。

燃料タンクにはヘルメットを避けるくぼみが付けられている。そのため深く前傾姿勢を取れるようになっていた。タンクにくぼみをつける事で燃料搭載量が減ってしまうが、これもサーキットで空気抵抗を少なくするための本物仕様だ。パニガーレよりも深くふせることができるし大きめのアッパーカウルとオプションのパフォーマンスウインドスクリーンはクリアでとても視界が広い。オートシフターは付いていないがシフト操作はとても軽くクラッチも1000ccとしては軽い印象。トラクションコントロールやABSなどの電子制御は一切付いておらずアクセルもワイヤー式だ。しかし一般道を慣らしレベルで走ってる分には不安は全く感じないし、アクセル操作も軽い。

ブレーキング時の制動力はパニガーレとほぼ同等。レーサー仕様の硬いサスペンション設定だと先に書いたが、コーナリングはとてもスムーズ。思った通りにマシンが寝るし曲がっていく。しかしサスペンション設定が固めなのと慣らしを終えてないからか、しっかりトラクションをかけられるような高速コーナーでないとグリップ感が掴みづらく小さな交差点の右左折などでは躊躇だ。わかりやすく例えると濡れた路面を走る時のようなグリップがすっぽ抜けそうな感覚。

これらの印象を総合評価すれば、このデスモセディチRRというGPマシン直系マシン。その言葉から来る凄みと言うかスペシャル感で感じる尖った印象とは裏腹に、ずいぶん丸く、とて親しみやすい素直なオートバイだった。

パニガーレは新車当初とても走らせづらく、そのネックを解決するには随分と苦労した。それと比べてデスモセディッチの気になる点は低速コーナリングでのトラクション感の不足だけ。これはサスペンションの簡単な調整で解決できる範囲だ。

とても高価なオートバイだが乗ってしまえばそんな事はすっかり忘れて純粋にその性能と走りを楽しんでしまう。マシンを停車させ細部を見れば、ため息が出てしまうほど美しく割り切った作りのマシンだ。車体のデザイン・作り全てにスペシャル感がある。ミラーが少々見づらい?そんな事など気にする必要はないのだ。

本当にすごいオートバイ。こんなスペシャルなオートバイに乗ることができただけで僕は幸せ。

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