倒産なう

18年間勤めた会社が、本日倒産しました。

今朝、会社に行くとタイムカードの前で社長が立っており「タイムカードは押さずに事務所に集まってください」とのこと。社服に着替える猶予も与えられず事務所へ集合すると、程なく弁護士2名と行政書士1名が事務所に入ってきて、用意された席についた。

その横で、社長と経理を担当していたその奥さんが着き、淡々と弁護士が作成したであろう固い文章を読み上げ会社が破産することを40人ほど居るパートと社員たちに伝えた。

その後、弁護士が今後のことを淡々と説明。

1、賃金について
9月1日~10月1日まで働いた分の賃金が発生しているが、支払うことはできない。裁判所にて破産管財人が選出されたのち独立行政法人労働者健康福祉機構から立て替え払いしてもらう可能性が高いが、このような手段をとるかどうかは管財人次第。支払われる金額は未払賃金の80%である。

2、解雇予告手当て
解雇する社員(全員)には解雇予告手当てを支払う。金額はここ3ヶ月に支払われた金額の平均額。解雇予告手当てを受け取った社員には解雇通知書、解雇予告手当て計算書を渡す。

3、失業保険について
会社がハローワークに対し手続きを行い、離職票が届いた時点で各元社員に郵送。それを持って失業保険の手続きをとること。

4、社会保険(年金)
国民保険や国民年金など公的な制度に切り替える。一定の条件はあるが、任意継続する。配偶者などの被扶養者として、健康保険や年金に加入するか?いずれかが選べる。

5、倒産の理由
今回の経緯は、お客様から預かった消費税を会社の運転資金に使ってしまい国税の支払いができなくなったこと。国からの差し押さえを避け債務者(主に社員)に迷惑のかからない手段として倒産という選択。

まぁこの理由で倒産と言うことに社員は納得がいかず、裁判所への倒産申請を遅らせてほしいと弁護士にお願いし、午前中の時間を使って融資してくださっている銀行さん含め社長を説得しましたが、結局のところ「もうやめたい」と言うことで本日裁判所に倒産の申請が半ば強制的になされました。

14時ごろ取引先各社へファックスにて倒産の通知がなされたことにより、近い取引先の数社は会社に押しかけ弁護士と口論になる場面もありましたが、僕らはすでに会社のものにも手をつけることが出来ない。電話にも出ることが出来ない。そんな中でただただ頭を下げるしかない状況でした。

私物の整理のみ認められ、私物を整理して解雇予告手当てを受け取り、離職票にサインをした後解散。今後会社には一切立ち入ることが出来ず、破産管財人からの連絡を待つと言う状況。

今回、会社が倒産しましたが、本当に突然でそれらしい素振りは全く有りませんでした。今になって思い返してみれば、あのときのあれがその準備だったのだろうか?など思いつく節はいくつかありましたが、その時点では全く想像がつくような状況ではありません。

というのは、事前に倒産が分かってしまうと債務者の差し押さえが来てしまい混乱を招く。と言うことだそうですが、一番困るのは社員と取引先のお客様。5月から営業兼設計担当として沢山のお客さんと直接やり取りをしてきた中で、この裏切り行為は僕自身心を痛めるところです。

つづく

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